TOTO手すりの基本
TOTO手すりの基本
1:乾室用と湿室用室内用の手すりには「乾室用」と「湿室用」があります。その違いは… 乾室用手すりは玄関や廊下など、乾いた手で握る手すりです。 加工しやすく、インテリアに馴染みやすい木製が使われます。 湿室用手すりは浴室や脱衣所等、濡れた手で握る手すりです。 耐水素材を使い、濡れた手で滑りにくいように、 表面加工された商品があります。 まれに、木製手摺を浴室や屋外に取り付けた家がありますが、 木製を濡れる場所で使用するとカビや腐食が発生し不衛生です。 また、浴室用手すりを廊下や玄関などにつけると、 家の雰囲気を壊す場合があるので注意が必要です。
「乾室用」と「湿室用」、逆につけないように |
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2:フリースタイル手すりとはTOTOの室内用手すりの主力商品です。好みの棒と金具を選んで組み合わせます。 棒は2mと4mの既製品と、 600mm~1999mmのカット品があります。 カット品はミリ単位で長さをご指定頂けます。 のこぎりで好きな長さにご自身でカットも出来ます。 金具(ブラケットといいます)は、いろんな形があるので 組み合わせ次第で、どんな場所でも取り付けを可能にします。 階段の複雑な形状や、 廊下・玄関なども連続して取りつけられるので、 高齢者・障害者の介護手すりとして最適。 手すり棒:ホワイトアッシュ(北米産)集成木材で強度があり、汚れにくく、手触りがいい塗装で仕上げています。 握力が弱っても滑りにくい加工がしてあります。 (表面を化粧シートで仕上げている 他社商品がありますが、滑りやすいので注意が必要です。) 金具(ブラケット):取付しやすいように豊富なデザイン。亜鉛合金製。高温で成型するため、十分な耐久性があります。 工務店・リフォーム業者が使用するプロ使用の商品で、 ホームセンターなどでは手に入りにくい商品です。 |
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3:インテリアバー手すりとはTOTO水廻り用手すり「インテリアバー」をご存じでしょうか? インテリアバーは住宅用から高齢者施設まで 幅広く使用されている湿室用の水に強い手すりです。 中はステンレス,表面は握りやすい樹脂が巻かれています。 高齢者の介護手すりとして、多くの施工業者が使用しています。 握る部分は波型形状のセーフティータイプ。 軟質樹脂で出来ているため 水に濡れた手でも滑りにくい商品です。 TOTOならではの抗菌加工で衛生的です。 |
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4:トイレ手すり種類いろいろトイレ手すりは「乾室用の木製」「湿室用のインテリアバー」どちらがいい? 乾室用の木製:木製手すりは自由な取付が可能です。組み合わせ自由なフリースタイルシリーズなら いろんな形にアレンジ出来ます。 トイレ室内の木部に合う色を選ぶといいでしょう! 湿室用のインテリアバー:一方、インテリアバーは、TOTO便器と色を合わせることができます。 また、タイル壁の場合、 インテリアバーは、ブラケットの接地面積が広く、 パッキンを挟むため、タイルひび割れの心配が減ります。 据え置き式や跳ね上げ式、パブリック用も含めると、 TOTOトイレ手すりの種類はかなり多いです。 機能やデザインを考えて、利用者に適した商品選びをしましょう |
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5:手すり 住宅用とパブリック用の違い住宅用・パブリック用で大きな違いがあります。なんでしょうか? ・住宅用手すりは使う人が決まっています。 ・パブリック用は不特定多数が使用します。 最近はTOTOパブリック手すりも種類豊富です。 ・医療・高齢者・介護施設用 ・交通施設・公園用 ・オフィス・デパート用 ・店舗・ホテル用 パブリック用は清掃性重視で、清掃業者がゴシゴシ 拭き掃除しても耐えられる素材だったり、 乱暴な扱い方にも耐えられる作りになっていたり、 住宅用とは性質が異なります。 高齢者施設が増えていますが、 トイレ手すりと言っても、デザインや色が たくさんありますので、施設に合ったものを 選定しましょう! |
6:手すりの質 値段で違う?ラバーウッド、タモ、ホワイトアッシュ、メープル何の名前でしょうか? 手すりの材料でよく使われる、木材料名です。 左から右へ強度が高くなります。 ホワイトアッシュとメープルは北米産です。 大リーグ野球選手のバットは、メープルが多いそうです。 材料まで考えて手すりを購入する方は少ないと思いますが、
ホームセンターで売っている手すりと 集成材の継ぎ目が目立たない、木目が綺麗、 表面のザラつき感がなく滑らか、つやがある、 強度がある、などなど。 安ければ何でもいい場合は、 ホームセンターの商品でもいいのですが、 品質を考えると、大手メーカー品がおすすめです。 画像はTOTOの手すり商品ですが、 棒の形状が3種類(セーフティ・フラット・平)、 棒の太さも2種類(直径32ミリと35ミリ) と、いろいろな種類があります。 |
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7:TOTO手すりとは高齢者・障害者にとってトイレ・浴室などの水廻り動作は 危険をともないます。 TOTOは、その水廻り商品を多く扱うため 他メーカーよりも早くに福祉機器としての 手すり開発を行ってきました。 2000年の介護保険制度スタートと共に トイレ・浴室のみならず、 廊下・階段の木製手すりや屋外手すりなど 一般住宅向けの手すり商品数は豊富になりました。 ただ、手すりやバリアフリー関係の売上額は TOTO全体の1%にも満たないため、宣伝等も ほとんどしていません。 便器やウォシュレットのイメージが強く、 手すりメーカーとしての認知度は 残念ながら低いようです。 でも実は、 駅・公園やデパート・オフィスなど 公共施設でなにげなく触れている 身近な手すりメーカーなんです。 |